7期目をめざす公約 ←PDFファイルでもご覧いただけます。

 

安全、安心、活力ある菊池市の創生

 

まちひとしごと地方創生の推進

人口減少への対応は「待ったなし」の課題です。若い世代が就労・結婚・出産・子育てに希望を持てる社会を実現していく必要があります。そのためには地域ごとの特性に即して様々な課題を解決していくことが大事です。このような問題意識を県民の皆様とともに共有しつつ、これまで培ってきた経験を活かし自分たちの未来を選択していく努力を重ねます。すでに全国に先駆け昨年10月及び11月の2度にわたり、国に対して県や市町村等とともに「チームくまもと」として緊急要望をいたしました。今後は県や市町村の「地方版総合戦略」が策定されることになります。

人口減少を止めるという取組みは、確かにやさしいことではありませんが、将来をしっかりと視野に入れ、ぶれることなく、着実に取り組み、地域に「しごと」をつくり、「ひと」を呼び込み、そして「まち」をつくるという好循環を生み出してまいります。

しごと

稼げる農林業への挑戦

農林業の振興は地方創生のカギです。担い手の育成や生産出荷体制の再編強化、ブランドの創造・確立を進めます。そのベースとなる低負担の農業基盤整備を促進し、農地の担い手集積を図ります。

耕畜連携や畜産クラスター事業の活用を促進し、水田のフル活用や堆肥の広域流通、畜産経営の体質強化を図ります。中山間の農地基盤整備を促進し、里モンプロジェクト等の活用による活力づくりに努めます。このような取組みに際し日本型直接支払い制度や農地中間管理機構等の政策をフル活用します。

また牛肉などの農林産物の海外輸出や所得や雇用を生み出す六次産業化を推進します。さらに本地域の宝である豊かな水と肥沃な土を育むグリーン農業や良質堆肥の生産流通を進め、これらの資源を活用した新たな野菜などの産地づくりに取り組みます。

林業を支える椎茸の再生産維持のための政策を推進します。豊富な需要の開拓と大胆な皆伐再造林補助制度を創設し林業の活性化に努めます。さらに担い手への森林経営の集約化(森林版中間管理機構構想)に取り組みます。

菊池テクノパーク

菊池市旭志川辺地区に県内では最も新しい県有の菊池テクノパークが完成しました。市有の田島団地、県有の林原・蘇崎工業団地とあわせて企業立地に努めます。

商工業の元気づくり

昨年12月に熊本県中小企業振興基本条例を改正し、特に小規模事業者に光をあてた支援を行うこととしました。融資制度を活用し小規模事業者の資金繰りの支援を強化します。併せて、ものづくり補助(上限1,000万円)、サービス革新事業(上限500万円)、小規模事業者の持続化支援(上限50万円)等々ローカルアベノミクスの政策で、商工会と連携し中小企業・小規模事業者を支援します。さらに産官学が連携した医療・介護機器分野等新分野参入への支援等産業育成に努めます。

豊富な資源を生かした観光振興の推進

菊池一族に代表される歴史、菊池渓谷をはじめとした素晴らしい自然、美肌の湯と称される温泉、実り豊かな農林業など、菊池には豊富な資源があります。それらを活用し、ウォーキングや農林業体験などの「体験型」観光による菊池の魅力アップにつなげます。班蛇口湖は全国有数のボート競技場であり2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックに向け各種競技会や練習会場としての活用を推進します。さらにこのような観光資源を活用して県北地域をはじめとした広域観光の推進を支援します。

ひと

安心して子育てできる環境づくり

地方創生の核心は子どもの数を増やすことです。子育て世代の経済的負担を軽減するため、県独自の施策として第3子以降の保育料を無料としています。また平成27年度から国の「子ども・子育て新制度」が始まります。この新制度のもと必要な保育サービスを充実するとともに、保育士の確保などに取り組み安心して子育てできる環境づくりに努めます。

教育の向上

今年度の全国学力調査では、菊池地域の小学校は県のトップレベルでした。今後とも教師の授業力向上、地域との連携、若い教師の育成などを柱とした取組みを促進するとともに、小学校・中学校の連携を強化し、数年後には小学校・中学校ともに県トップの学力を持つ菊池の実現を目指します。教職員についてもお互いに教え、学びあいながら切磋琢磨する環境を整えつつ、菊池の教育に一層の勢いが増すよう努力します。さらにはこの勢いを高校教育まで派生させていくよう努力します。

高齢者の福祉・医療の充実

菊池市の後期高齢者(75歳以上の方)の割合は2013年の16.6%から2025年には20%を超えると見込まれています。そのため高齢者になっても安心して暮らせるよう「地域包括ケアシステム」の構築を推進し、在宅で医療や介護サービスが切れ目なく受けられるよう取り組みます。また認知症対策については早期発見、医療と介護の連携強化等に取り組む「熊本モデル」の充実を促進します。

移住・定住促進

菊池地域の南部には製造業や商業が集積しており、この地域に就業する人たちが菊池北部地域から通勤することができるよう道路の整備等に取り組むなど人の移住や定住を促進してまいります。

建設産業の若い働き手確保

建設業者が若手技能者を雇用する際に助成金を支給する新たな制度の活用を促進します。

一人ひとりを大切にする社会づくり

人権尊重の意識や行動が身につくよう同和問題をはじめとする様々な人権問題を県民が学べる機会を提供するよう努力します。また男女共同参画を推進し、性別にかかわらず生きやすい社会の構築に努力します。

まち

中九州横断道路

熊本市と大分市を結ぶ地域高規格道路の熊本大津間の事業化を推進します。この道路は、自動車専用高速道路で、菊池市近郊から、熊本市、九州自動車道と直接アクセスできる道路になります。推進議連会長として早期着工に努めます。

県道の改良促進と交通安全施設

国道325号4車線化の着工。植木インター菊池線(甲佐町、間所地区)の完成。その他未改良の県道整備、交通安全施設の整備に努めます。

安心・安全な地域づくり

熊本広域大水害からの早期復興を目指して、昨年末に狐塚川の砂防堰堤2基が完成しましたが、今後更に狐塚川に3基、湯舟川に2基、計5基の砂防堰堤を追加整備するよう努力いたします。

また土砂災害のおそれのある区域について、危険の周知や既存住宅の移転促進等のソフト対策として、「土砂災害警戒区域等」指定の早期完了を目指すとともに「土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)」からの移転支援事業として移転費の助成を行います。

伊坂橋、合志川橋については、まだ耐用年数は残っているものの、洪水氾濫を未然に防止するために架け替え整備を促進します。

産廃問題等について

九州産廃問題については、廃棄物処理法をはじめとする関係法令やこれまで関係者間で締結された環境保全に関する協定等が誠実に遵守されていくよう取り組みます。引き続き素晴らしい菊池の環境が保全され、さらに低炭素・資源循環・自然共生の取組みを推進し持続的に発展する地域社会を構築します。

市民活動の支援

地域の歴史を再認識したり、新しい文化を育むような様々な市民の活動を支援し、市民が郷土に持つ愛着や誇りを一層強いものにします。ひいては菊池地域の活性化され魅力がますます発信されるよう取り組みます。